どんな肥料?

おでい肥料めぐみは、こんな肥料です

・原料は汚泥(し尿、いわゆるおしっこやうんちのこと)です。

・汚泥を高温の油で揚げ乾燥させる特殊な工法(油温減圧乾燥処理方式といいます)で製造しています。

・黒土のような見た目で水分が少なく、サラサラとしています。し尿特有のにおいもありません。 

     【おでい肥料めぐみの外観】

肥料の成分等

  •  窒素 約3.8%
  •  リン酸 約4.6%
  •  カリウム 約0.4%
  •  炭素窒素比 14
  •  植物性の油が32%含まれています。

肥料の効果

  • 「窒素、リン酸肥料」として効果的です。
  • 窒素を含んでいますので、葉色を良くする、葉肥(はごえ)となるといわれております。
  • リン酸を含んでいますので、実を大きくする、実肥(みごえ)となるといわれております。
  • カリウムはあまり含まれていませんので、根や茎を大きくする、根肥(ねごえ)の効果は少ないと考えられます。
  • 肥料登録の際、「こまつな」で植物に対する栽培試験を日本肥料検定協会に依頼して行い、比較対象有機質肥料と比べて発芽率、発芽後の育成ともに同等と確認しています。
  • 有機質ですので、化学肥料でやせた土の改良材としても効果があり、化学肥料と併用することによりカリウムが増え肥料の効果が上がると思われます。
  • 土に十分なじませることに注意して使用していただければ、家庭菜園や、プランター等による花や野菜の栽培にも適しています。

肥料の使い方

  • 有機質で緩効性の肥料です。
  • 油を含んでいますので、約1か月土壌になじませると効果があると言われています。
  • 土壌となじむ前に肥料が種子や苗、根に直接触れないようにしてください。肥料が種子や苗、根に直接触れると発芽しなかったり枯れたりしてしまいます。
  • 使用する土壌の状況に合せて、「窒素、リン酸肥料」として、植物性の油を含む特性をご理解のうえご使用ください。
  • 炭素窒素比が13です。平均的な畑地土壌の炭素窒素比が12前後といわれておりますので、作物の利用できる窒素は適正に維持されると考えられます。

使用上の注意

肥料が発熱することがあります。

  • 肥料には油分が約32%含まれていますので、袋から出して野積み状態で空気に触れさせると、油分の酸化反応が促進し発熱します(土と混ぜてしまえば問題ありません)。
発熱が問題となった実例

「おでい肥料・めぐみ」ともみ殻を混ぜ野積みで放置したところ、約160℃まで温度が上がり、もみ殻が発火し全体がくすぶった状態なった。

  • 肥料袋を開封後は、速やかにその全部を散布するか、袋に残った肥料は再度密封してから保管してください。

肥料を撒いた後、白くなることがあります。

  •  実際に「肥料を撒いたら白くなった」とのお問い合わせもいただいています。
  •  肥料は、原料の脱水汚泥を120℃で約1時間30分加熱乾燥していますので、カビの胞子や細菌類は含まれていないと考えられます。
  • 有機質を含む肥料全般に言えることですが、多少水分を含むと白くなることがあります。これは土壌の微生物の働きによるもので、有機物が微生物に分解されて発酵することにより白くなり、肥料の効果を発揮しますので、肥料が効き始めている状態だと考えられます。
  • 植物性の油が含まれておりますので、水分と油が混ざり白くなる場合もあると考えられますが、肥料の効果には問題ありません。

「おでい肥料・めぐみ」の有害物質の含有について

  • 汚泥肥料には、重金属(カドミウム、水銀等)などの有害物質が含まれていると言われることがありますが、「おでい肥料・めぐみ」の原料の脱水汚泥は、し 尿、浄化槽汚泥、農業集落排水施設汚泥を微生物処理した汚泥を脱水したものです。このことから、原則的には一般家庭(農業者世帯を含む)からのし尿や家庭雑排水を処理したもので、工場排水等から有害物質が入る可能性は低いと考えています。
  • 毎年1回重金属(カドミウム、水銀等)などの有害物質を検査しておりますが、肥料の生産を始めてから現在まで、汚泥肥料に含まれることが許されている基準を大きく下回っております。